20年目の手紙

短編小説

20年目の手紙

20年目の手紙



20年目の手紙(短編小説:BON)

恵美:思い切ったね

久実:そうだね。結構、やっちゃったね

恵美:あれだけつくったのにいいの?

久実:今、さっぱりした気分よ

恵美:辛くなかった?あれだけ執着してたでしょ?

久実:あのサイトから出して別のところにあるから大丈夫だよ

恵美:検索にひっかかるんじゃない?

久実;ひっかからないように万全の対策した。なーんてね

恵美:なーんだ。けど2021年8月から更新速度増したからね。 すごかったじゃん

久実:あのときは、全力でやる刻だったのよ

恵美:そこまでサイトのことしか考えない久実がなんで

久実:大事な人が立ち直って、歩きだすまで、その車輪が止まらない ようにしてただけ。いざ、走りだそうかになると、ちょっと状況が違うのよ

恵美:そうなのかなあ

久実:非公式は非公式。本人じゃない。私が作り上げたものが本人の希望や 夢のものとイコールとは限らない。

恵美:バレンタインだったら、チョコもらったら嬉しいじゃん。

久実:100%といいきれる?

恵美:100%とは。。。

久実:全部埋め尽くしたらだめなのよ。本人の夢や願望や可能性を。 もう引退してメモリアルで残しとくならいいけど。

恵美:深い愛ね

久実:死と再生よ

恵美:なにそれ

久実:なにかをけじめつけることによって新たな生になるの その日を選んだよ。あのひとのね

恵美:よくわからないけど、なんか数秘。。だっけ。やってたね

久実:20代の時はおっかけして、きゃーきゃーいって 30代、はなんかそれが義務になりつつもやって、 今は「愛」って違うから、その違いを尊重することって 想うよ

恵美:いっそのこと。。

久実:自分は月と星を見ているのがいいと想う。

恵美:久実って話とぶからいまいちイメージしずらいんだよね。

久実:恵美は夢は何?

恵美:いろいろあるけど、年齢とともにかわるよね。今はより現実的な夢。 穏やかににこやかに生きることかな

久実:自分は10%は若い頃の夢、持ち続けていたいな

恵美:久実ってリアリストなんだかロマンチストなんだか

久実:ふふふふ

20年目の手紙 平松愛理

10代 愛とは
互いにじっと見つめ合うことで

20代 愛とは
同じものを好きでいることでした

30代 愛とは
それを続けるための努力で

そして今 愛とは
違いを愛しく感じることだと思う

愛がなくちゃ
愛がなくちゃ
どんなに何度も心傷ついたって
もっともっと幸せくれたから
生きてこれた ありがとう
生きてこれた ありがとう

10代 夢とは
勝手に心が描くもので

20代 夢とは
叶いそうになるとなぜか淋しかった

30代 夢とは
走り続けるべきと言い聞かせ

そして今 夢とは
ゆっくりでいいずっと諦めずにいること

夢を追って 夢に追われ
思い通りじゃないこともある
それでも夢に救われて
明日が来たありがとう
明日が来たありがとう

今振り返れば
そこには一本の道できてた
未来がどうかなんて
分らないからこのまま歩いていきたい

愛があれば 夢があれば
どんなにこれからも心傷ついたって
もっともっと喜び増えるから
生きてゆけるありがとう
生きてゆけるありがとう
Lalala・・ ありがとう


ページの先頭へ